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第一渡辺文録

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カテゴリー「ヒトハネ山と柏尾隧道」の記事一覧

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ヒトハネ山と柏尾隧道 その五 上海府を繋いだ明治の道

2012年8月にヒトハネ山を再訪してみました。


夏草に埋もれたヒトハネ隧道の柏尾口にはテトラポットが増えていました。


柏尾寄りの隧道跡に繋がる旧道。このあたりは変わらずといったところでしょうか。


海側を切り開いて敷設された新規の道路。その先には海府浦の南端・岩ケ崎が遠く見えます。


間島寄り(南側)からのヒトハネ山。この場所は岩山が直接海に落ち込んでいたことが分かります。明治時代に柏尾やその先、吉浦・早川・馬下と上海府村を繋ぐために隧道は開鑿されました。


柏尾寄り(北側)からの眺め。隆起性である蒲萄山塊に於いて、上海府では海進時の海成段丘(標高5~10m)が発達しており、その多くは水稲耕地として利用されているのが特徴です。その中で、ヒトハネ山だけが残丘として残ったのでしょう。


元は明治16年に新潟県議会によって提案された、「岩舩郡瀬波町ヲ経テ山形縣西田川郡鼠ヶ関ニ至ル海側ノ新道」という道路開鑿の計画がありました。ところが、海側は予算が掛かりすぎるということで、結局は海府浦には明治新道を通すことができず、部分的な道路開鑿となったようです。

ヒトハネ山の隧道は、その部分的な新道の一つです。旧上海府村を明治期より繋いだ道は、歴史を継承しながらその名前を昭和の終わりまで引き継いだのでしょう。柏尾村をはじめとした小さな歴史の一つとして、ヒトハネ山と穿たれた隧道は今もその存在を残しています。

(了)


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ヒトハネ山と柏尾隧道 その四 鉄道の柏尾隧道

その先にはヒトハネ山の隧道があります。


コンクリートで塞がれた隧道入口。こちら側(北側・柏尾寄り)からは入れないようになっていました。
手前には上部が欠けたテトラポッドのようです。


羽越線の覆道部がすぐ傍にある位置関係になっていますが、ヒトハネ隧道(明治30年頃)のほうが先に存在していました。


さてこの羽越線覆道ですが、昭和29年頃に羽越線が改良された時に設置されたもののようです。多くのコンクリート構造物には「1954」の刻印があることから、この覆道もその頃のものでしょうか。
地形的特徴なのでしょうか、海府浦の崎には、二股で分かれ間に沢の流れる谷筋をもっているパターンが多いようです。


小さな沢が流れており、それが覆道の窓から見えました。


柏尾側の羽越線隧道にも「間島」とありますが、羽越線が最初に建設された時点では「柏尾隧道」であったようです。

その五へ

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ヒトハネ山と柏尾隧道 その三 柏尾側の隧道跡

ヒトハネ山を柏尾側(北側)から見てみましょう。


切通しとされた場所があり、ここに地形図にもあった柏尾側の隧道がありました。昭和43年度の「道路トンネル大鑑」には掲載されていないことから、昭和40年~41年頃に開削撤去されたものでしょう。


柏尾側から見れば、かつての南方に繋がる山越え道であり、難所の入口となるここにも地蔵尊が鎮座しています。


海側に残された岩山。深成岩である花崗岩帯に於いて、この場所だけに貫入のある火山岩(流紋岩系)特有の柱状節理が確認できます。


明治時代の形跡は残っていませんが、昭和にあった二度の改修の跡が残っています。


昭和44年開通の「海岸無雪道路」の一環によって改修された法面には、それより古い石垣(昭和16年改修のものでしょうか)が確認できます。その後背にある井桁のコンクリート法面は、平成に入ってヒトハネ隧道が廃止された時ものもです。


昭和のコンクリート法面を伝って行くと、ヒトハネ隧道の柏尾側に当たります。

その四へ

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