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第一渡辺文録

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カテゴリー「蒲萄峠を渡る 第四部 大沢峠篇」の記事一覧

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蒲萄峠を渡る 大沢峠篇 その七 適従谷と街道

徒歩道である街道を大沢峠に通すにあたって、南北方向の適従谷が連なる比較的緩やかな場所を繋いで通されています。小さな尾根を幾つも越えつつも、決して急峻な場所ではないことが『名ニ立程ノ難所無シ』と「曾良旅日記」の中で河合曾良が記しています。


カシミール3D+電子国土より
河川の下刻作用が作り出す谷とは別に、南北方向に走る断層に並行した適従谷が連なっている場所を選んで街道は道付けられました。


小さな尾根を切通しで越えて行きます。


尾根の向かい側の山裾。このあたりは山肌を削って道付けられた場所でしょうか。


続いて小さな沢筋を跨ぎます。適従谷に沿った南北方向の峠は、幾つもの小さな沢筋や尾根を跨いでゆくものでした。
 
 
沢の先には施された切通しがあります。起伏の小さな場所にあって、街道を直線状にするための簡素な施しでしょう。
 
 
足場の悪い切通し部。ここにも佐竹公の切石がそのまま残されています。


小さな沢筋から登った切通し部は、両側が大きく切り立っていました。峠の中でも比較的施しの大きな箇所だったのでしょうか。


その先には比較的平坦な場所となっていました。「おたすけ小屋」があった場所なのかもしれません。


大沢峠のもう一つの分水嶺に向けて、ここから尾根筋を登る行程となります。

その八へ


蒲萄峠を渡る 大沢峠篇 その一へ戻る

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蒲萄峠を渡る 大沢峠篇 その六 沢渡りの街道

マルクラ沢の奥、幾重にも枝分かれした支流の谷を渡るように街道が道付けられています。


小さな谷の中腹を繰り替え渡ってゆく街道。尾根にあたる場所の切通しを越え、次の谷を降りて行きます。


ちょっとた九十九折の道。そこには充分な幅の道筋が続いています。


沢が見えてきました。これがマルクラ沢の本流になる沢筋にあたります。


沢には苔生した大きな礫が転がっています。佐竹公が大沢峠整備の際に敷き詰めた切石はマルクラ沢から採石したものですが、切り出しに都合良い場所に街道として整備したとも取れるのでしょうか。


沢を渡る場所は山裾と谷が深く刻まれる場所との間に位置しています。


「作られた」水場がありました。街道沿いにとっては、水場の位置も重要なポイントとなりますが、地形的要因や整備の問題、水場の必要性などを考慮して都合良い場所に通されたのでしょう。自然発生的な道とは違って人為的な「街道」たる所以とも言えます。


およそ道とは言えない山裾ですが、たしかにそこには道筋が付けられていました。


沢を渡り山裾を渡り、街道は次の山越えへと続きます。

その七へ


蒲萄峠を渡る 大沢峠篇 その一へ戻る




蒲萄峠を渡る 大沢峠篇 その五 座頭ころがし・座頭落とし

マルクラ沢の筋には、「座頭落とし」と呼ばれる深い谷が刻まれています。花袋の紀行にも「座頭ころがしといふあたりには殊に深い深い谷が覗かれた」という表記がありました。


街道を進むと、左手(西側)に谷を臨みながら渡る場所に出ます。


振り返ると沢を渡り切った先から急にV字の谷が深く切り刻む場所となっており、その手前で街道の筋が取り付けられたのも納得の行く部分があります。


眼下にはすぐ崖が迫った場所で、大沢峠の中でも特に難所として名称が残っているのでしょう。


さてこの「座頭落とし」ですが、立札による説明書きがあります。
『その昔、めくらが落とされた伝説の場所です』
大沢峠は山賊がよく現れる場所であったとの伝えも残っていますが、「岩船広域圏奥の細道」によれば、『悪党が座頭を殺して金を奪い、死体を谷底へけ落とした』という解説もされています。


谷は深く、崖も崩落の跡が絶えないような場所です。


傍には人工的に置かれたような石がありました。


この下に続くマルクラ沢の深い谷。下に通る明治新道の付近にも「座頭ころがし」という名称があるのは、「落として転がっていった」場所なのだからでしょうか。


座頭落としの崖を越え、枝分かれする細かい谷筋を渡ってゆきます。


ここにも人為的な切通し。山中の深い谷筋に道を敷設していった佐竹公による仕事の一つがここにも残されています。

その六へ


蒲萄峠を渡る 大沢峠篇 その一へ戻る





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