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第一渡辺文録

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カテゴリー「カシミール3Dで見る蒲萄山塊」の記事一覧

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カシミール3Dで見る蒲萄山塊 その十三 山塊を挟む交通路

羽越線と現一般国道7号が囲むエリアがほぼ蒲萄山塊と一致するのですが、鉄路と道路の通る箇所が違うという特異点があります。

 
カシミール3D+1/200,000地勢図より

青の羽越線、橙の一般国道7号。
新潟青森間の鉄道(羽越線・奥羽線)と幹線国道の7号はほぼ平行して通りますが、蒲萄山塊に関しては鉄路と道路が通る箇所が山塊を挟んで離れます。


羽越線は元々緩勾配(10‰)を目的としたため、大きな峠越えではない=短距離の隧道で海岸線の崎を貫くルートを最初から採ったようです。おそらく蒲萄峠経由であれば、25‰の急勾配と長大隧道が必用になったでしょう。

一方の道路は、元の旧街道の時代より山塊の東麓を通るものでした。鉄道に比べれば曲線半径や勾配の条件も厳しくないため、隧道を持たない明治の新道はほぼその線に沿って開鑿され、その後の現国道も同じくして山塊東側の斜面を縫う線形となっています。

 
大正13年、日本海に落ちる山塊の西端部を鉄路は隧道を以て克服しました。一方の道路も隧道は存在しましたが、新道としての荷車道が開削されたわけではなく、車道としての道路(現一般国道345号)は昭和44年にようやく開通しています。


東麓の谷を進む7号。旧街道の時代より、陸路は東麓、西端(海府浦)は海路という棲み分けがありました。その後鉄路は当時の最先端の技術で海府浦側に通ることとなり、車道としての道路はそのまま東麓を結ぶことになります。(7号の高規格道バイパス・日本海東北道に並行する自動車専用7号バイパスも、ほぼ現7号と並行した位置に建設されます)

山塊とその周辺の特徴を見ることによって、鉄路と道路が山塊の地形的特徴を選んで通ったことも見ることが出来ます。
カシミール3Dによって見える姿は、山塊の特徴だけでなく、交通の面であり集落や農地など、その位置を選んだか、なぜその位置を選ばなかったかを見ることができるツールで、地域の特色の理解を深めることが出来る良いツールでもあります。(了)


カシミール3Dで見る蒲萄山塊 その一へ戻る
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カシミール3Dで見る蒲萄山塊 その十二 山塊南東斜面の断層線

山塊の南東側に、割とはっきりした断層崖が表われている箇所があります。実際の断層なのですが、学生の時に断層地形の実例として断層崖に見られる特徴的な地形が表われている、ということをレポートにしています。


蒲萄山塊の南端部、南東側にあたる斜面に断層地形がみられます。
山塊と沖積地との直線的な境目が続き、その麓に一般国道7号が通ります。


カシミール3D+10mメッシュ標高データより(高さは2倍に誇張)

断層崖にみられる「三角末端面」と小規模な扇状地形の連続した箇所です。




その十三へ

カシミール3Dで見る蒲萄山塊 その一へ戻る

カシミール3Dで見る蒲萄山塊 その十一 基幹林道猿沢柏尾線

蒲萄山塊の稜線・分水界を跨ぐ唯一の車道が、柏尾の大川を遡り猿沢へと降りる基幹林道猿沢柏尾線なのですが、ここにも山塊の特徴がはっきり表れる場所があります。


柏尾峠は標高約280mほどの峠です。
蒲萄山塊の南側は、比較的なだらかなこともあって幾筋かの徒歩道による峠越えがありますが、柏尾から登るルートが林道として車道化されています。


柏尾側の麓より。山塊を大川の谷が刻んでいます。


谷の北側を登る基幹林道猿沢柏尾線。


カシミール3D+電国土より
中央部の鞍部に車道が通されました。ここが峠のサミットになります。
西側、柏尾側は尾根伝いにゆるやかに登ってくるのに対して、東側・猿沢側は急崖を下るルートになっています。

 
峠の頂点より。東側の眺望は開けており、三面川水系の沖積地を見下ろすことが出来ますが、林道はここから一気に麓へ下りる格好です。


西側・柏尾側との眺望の違いに、山塊の特徴が見いだせます。



その十二へ

カシミール3Dで見る蒲萄山塊 その一へ戻る

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