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第一渡辺文録

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カテゴリー「鳥越山・大鳥越の道と鳥越隧道」の記事一覧

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鳥越山・大鳥越の道と鳥越隧道 その三

現在の一般国道345号の原型でもある、当時の新潟県が計画として進めていた「海岸無雪道路」を構成する一路線として、海府浦浜通りに自動車が通行可能な道路が開通したのが昭和44年7月31日のことです。
前述した大鳥越・小鳥越の難所(浜新保~馬下間)の改良を以て一車線分の道路が完成することとなりました。
50034c67.jpeg
開通当時の鳥越山と初代鳥越隧道 
出典・山北町村合併20周年・町制施行周年記念事業「ねんりん」より

鳥越山に隧道を以て「道路」が開通したのが昭和44年のこととなります。高度成長期の最中、旧出羽街道沿い・内海府を通る一級国道7号が昭和41年に全面改良・二車線舗装路による開通をしたのに対して、海府浦の浜通りは未だに昔からの道を広げただけの、部分的な改良でわずか一車線の道路がようやく出来上がった頃でした。

初代鳥越隧道を始め、海府浦浜通りにある隧道は花崗岩の岩盤を刳り貫いただけというものが多数存在しています。その多くは明治期~大正初期に由来を持っています。前述した小鳥越の洞門に至っては幕末のこととなります。

そんな中で最後まで残った大鳥越の道。小鳥越・十五里峠の道から数えて百年以上も新たな「道」が作られることはありませんでした。
古くは海路で一定の繁栄があった海府浦。その後鉄道が開通し現在の自動車社会がようやく昭和44年になって訪れることとなります。街道時代には最大の難所として聳え立っていた大鳥越・小鳥越。その後の「道」の変遷から見えることは、海府浦の置かれた位置や時代背景を映し出している縮図とも言えるのでしょう。

(了)

鳥越山・大鳥越の道と鳥越隧道 その一へ

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鳥越山・大鳥越の道と鳥越隧道 その二



下記の地形図は昭和45年発行の五万分の一「笹川」です。
torigoe.jpg















この地形図を見る限りでは鳥越山の道路隧道は描かれてはいません。一方の羽越線鳥越山隧道及び複線化による馬下第二トンネル(現上り線・昭和43年供用)は描画をされています。


では実線で描かれた道は何を指すのでしょうか。


P3301063.JPG

それは鳥越山の鞍部を山越えする旧街道のことを指します。所謂荷車道というものではなく、極めて質素で原始的な、人が歩いて越えるような道です。実際この前後には九十九折で山登りをする道が不明瞭ではありますが確認することもできます。

つまり、つい最近昭和40年代中ごろまで「道路」というものが存在しなかった、という事実であり結論に至ります。

その三へ

その一へ戻る


鳥越山・大鳥越の道と鳥越隧道 その一

小鳥越を先に持ってきたからには次は大鳥越と行きましょう。


おそらく大鳥越と呼ばれるのは鳥越山(の鞍部)のことでしょう。

現在は一般国道345号鳥越トンネルと羽越線鳥越山隧道が貫いていますが、かつての海府浜通りの街道筋は鞍部を山越えするものでした。

P1040524.JPG

平成元年に改修されたトンネルで、付近一帯では最も新しい「トンネル」です。
P1040522.JPG















一方の羽越線鳥越山隧道は、羽越線が全通した大正十三年に開通したもので、当時の最新のコンクリートブロックを用いた隧道のポータルが現在も姿を現しています。

この写真を見る限りでは、かつての街道筋が鞍部の山越えであったことは容易に想像することができるでしょう。難所とはいえ、さほどではないことが見えて取れます。

しかしながらそれはあくまで近世以前の「徒歩道」であります。現在の「道路」と呼べるべき道の元が作られたのはいつのことでしょうか。それは初代の鳥越隧道が開鑿された日時からとなります。

その二へ


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