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第一渡辺文録

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カシミール3Dで見る蒲萄山塊 その七 雪の通り路・蒲萄

田山花袋「葡萄峠を度る」の一節に以下の文章があります。

『此の方に、深い大きな山がありますからな。出羽方面は、十里も二十里も、人の入れないやうな高い深い山ですからな。それで何うしても雪が深いんですな。それに雪の降るにも、通り路といふものがありますな……。この葡萄は、何でもその通り路に中ってゐるとかで、北中なぞは、此処から比べると、餘程雪は少ないですよ。』

※表記は葡萄ですが現在の地形図上では蒲萄を使用します。



カシミール3D+10mメッシュ標高データより 高さは2倍に誇張

蒲萄山塊を横切る蒲萄川の谷は、蒲萄山の北東側を回り込むように北西方面へと流れ、その上流に位置する僅かな勾配の緩い場所に蒲萄の村があります。

三方を山に囲まれ、北西側のみ開いていることから(いわゆるスリバチ)、季節風による「吹き溜まり」になるため蒲萄は周辺と比べて積雪深の多い場所になっており、花袋の作品でも「雪の通り路」という表現が出てきます。橘南谿『東遊記』にも、蒲萄の雪深さについて記されています。


蒲萄の村中を通る現一般国道7号。蒲萄川の上流部からゆるい勾配を持った場所に、出羽街道庄内通りの宿場としてこの位置に立地したのが始まりでもあります。

関連する記事 蒲萄峠を渡る 第二部蒲萄峠篇


蒲萄の村を過ぎて現7号は蒲萄川の谷から離れトンネルで山越えをしています。
出羽街道庄内通りとしての蒲萄峠も広義ではいくつかの分水界を渡ってひとつ北側の勝木川水系へと出るものでした。

7号と羽越線の関係性のように、街道と宿場の位置、その後の道路(国道)や鉄路との位置関係は蒲萄山塊の地形的な要因も大きく関わって現在に至っている部分があります。




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カシミール3Dで見る蒲萄山塊 その一へ戻る 


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